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| ~気がつけば~ |
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初めて借金をしてから数年が経ち、 不況の風は益々冷たく、勤めている会社も残業手当カット、ボーナス3割カットと 手厳しい賃金カットを容赦なく押し付けてきます。 そんな中、私は一大決心をします。 それは、「脱サラ」です。 借金までして広げた交遊録によって、テナントビルのオーナーと知り合いの人がいたり、 事務機器の営業部長がいたり、はたまた、公認会計士がいたり・・・。 なんとか、小さいながらも事務所を構えることができ、 いざ「青年実業家」の称号をめざし個人経営の幕が切って落とされたのです。 しかし、この後自分で自分の首を絞めることになって行きます。 それは、「優越感」と「虚栄心」です。 一国の主となった私の呼ばれ方は、その日を境に一変します。 今まで「○△ちゃん」だったのが、目上の人からでも「○△さん」に変わり、 はたまた「街の名士」とおだてられ、 お得意さんに連れられて料亭などに行けば、 「社長さん」と呼ばれ、お酒の力も手伝って身も心も有頂天になり、 すっかり「ヤングエグゼクティブ」気取りなっていきました。 そうなれば、元来、遊び癖のある私は、もう止まりませんでした。 コンペに各種パーティーや高級ラウンジ・・・。 たいして儲けていないにもかかわらずです。 当然のごとく消費者金融を何件もまわり、自転車操業の底なし沼へと入っていくのです。 |
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